英会話スクールに足を運んだことがある方は「きれいな教室」「オシャレなスタッフ」そんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?たくさん稼いでいるから身なりや内装に気を使うことができると思っておられませんか?
実際に私も働いてみて「先生稼いでるんでしょ~」と何度も言われたことがあります(-_-)
では、実際にはどうなのか。ズバリ
「会社に所属すれば稼げないが、独立すれば稼げる人もいる」
が大手と中小企業で働いての感覚になります。
大手では思うように稼げない
大手では年収200~450万ぐらいが多いです。ポジションにもよりますが、大手だと40代でもこれぐらいでしょう。昇給のための階級(部長・課長・係長といった役職の種類が非常に少ない)が少ないことや、インセンティブ(ノルマを達成することで出る報奨金)があってもコロナ以降の不況でなかなか厳しいのが現状です。
残業代も出ますが、残業代で稼げることはまずないでしょう。持ち帰って作業する方が多くそんな気もなくなってしまいます。私もよく「家に帰ってゆっくりしながらやろう‥」と思い、残業があっても持ちかえっていました。
また、副業を禁止している会社も多く、会社外のフィールドで英語力を活かして稼ぐことができません。ボランティア活動など利益が発生しないものにも規制をかけているところもあります。
中小企業でも思うようには稼げない
中小企業規模の英会話スクールでも同じことが言えます。昇給の階級が少ないことや、コロナの影響は同じように受けていますので、年収は大手と変わりません。また、大手はボーナスがあることが多いですが、中小規模のスクールだと難しいでしょう。
しかしながら、大手ほどガチガチに就業規則が厳しくないことから、時間の枠にとらわれない働き方や、副業ができるとこも少なくない印象です。
稼ぐには独立する
では英語力を活かし、どのように稼げばいいのでしょうか?私は「独立」をお勧めします。
ですが、英会話業界未経験で独立をするのは大変危険です。「自分に英会話スクールを運営するセンスがあるのか?」そう思う方に私が強くおすすめするのが
①大手で2~3年勤務→②中小規模で2~3年勤務→③独立 この3ステップです。
(勤務年数が1年ではなかなか忙しさなどの流れがつかめません。まずは2~3年勤務し、どの時期にどんな業務があるのか体にしみこませましょう。)
大手で基礎を学ぶ
中小企業と比べ、大手は研修がしっかりしており、その後のサポートも手厚いことが多いです。また、1つのオフィスに数名のスタッフがおり、困ったときにはベテランから知識を吸収することができます。アドバイスを求める先の選択肢が中小規模の英会話スクールに比べ格段に多いです。全国に何百と店舗を構えていますから、様々なスタッフとの情報共有が可能になります。また、法令順守を徹底しており、法的に良いことやダメなことも細かく指導されます。個人情報・著作権に関する取扱いもきちんと基礎を頭に叩き込むことができます。
ノルマや数値目標(売り上げ目標など)を細かく提示されるので、スクールを運営するための必要な収入ト支出の感覚が養われます。授業単価の感覚など、自分でスクールを開始する前の価格設定に役に立つでしょう。
さらに、基本的な困りごとに対する対処法やレッスンの進め方などがキチンとマニュアル化されており、レッスン→保護者・生徒対応→運営 の基礎をしっかりと学べます。過去何10年といった会社の歴史から作成されたマニュアルですから、かなりの内容を網羅することができると言っても過言ではないでしょう。
そしてなにより外国人講師とのやり取りや、様々なレッスン内容から自身の英語力を格段にアップさせることができます。ゆえに、独立前に大手で勤務することは
①安定的な収入を得ながら ②経営に関する知識を学べ ③商品の要である英語力を鍛える
この三つができる夢のような場所と言えるでしょう。何かで失敗しても自分にすべての責任が降ってくるわけではないですから安心してファーストステップを踏み出せますね。
中小規模の英会話スクールで実戦
大手と違い、中小規模の英会話スクールでは研修があまり充実してない場合が多いです。したがって、入社後は知らないことが多い中で業務を日々こなしていかなければなりません。また、大手と違い社員の数も少ないので自分でこなす仕事の量が多いのも事実です。
しかしながら、大手ほど決まりごとは厳しくなく、自分の裁量でできる業務多い印象があります。したがって比較的自分の思うように学校運営ができるので、自分のやり方で集客が見込め、生徒が定着するかを確認することができます。ここで自分の実力を確かめることができます。
そして独立
独立をするには大きく2つ方法があると考えます。
①オンラインスクール
オンライン上で集客をし、レッスンを行うことができれば、店舗を借りる必要もなく、かなり低予算でスクールを開講することができるでしょう。しかしながら、その存在をたくさんの人に認知され、生徒数を増やすまでにはかなりの時間を要します。諦めず、常にSNSなどで頻繁に広告することができる人にはもってこいかと思います。
②店舗型
一方で実際に店舗を構えてスクールを運営するには、かなりの予算がかかってくるでしょう。店舗を借りる契約をし、時には十分な駐車場の確保も必要となってきます。(駐車場は生徒が同じ時間に集中すると周辺地域からのクレームによくつながります。)内装や家具、オフィス用品などかなりの予算が必要になってきます。
しかしながら、生徒が定着すると口コミでその評判が広がりやすく、また店舗型だと生徒同士の交流も増え、友達を作る目的や、不特定多数の人との交流を楽しみたい客層も狙うことができます。実際にコロナ禍で対面のレッスンから、オンラインレッスンに切り替えた時期もありましたが、対面を好まれる方の方が多数を占めていました。
このように様々なスクール展開の形がありますから、自分に合った形でスタートするのがよいでしょう。
この記事が現在英会話スクールで働いている方も、これから働こうと思っている人にも役に立つと嬉しいです。
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