「何度聞いても聞けない🙃」「何問も解いているのに全然聞こえるようになれない😫」といった方がたくさんいるかと思います。
そんな方の中に「間違えた問題は答えにあるスクリプトを見てなんとなく見直しを終える」人がいらっしゃいませんか?答えの文章を見ると「あ~、なんかそんなこと言ってた気がする…」と納得して見直しを終えていませんか?また、そのスクリプトを読んで満足していませんか?リスニングで流れた英文を読んだり見たりするだけでは、それは「リーディング」の練習であり、全くリスニングの練習にはなっていません。「声に出して読む」これがリスニング上達に必要不可欠となってきます。私の持論ですが、リスニング問題は見直しや復習に時間がかかります。そして、その練習は非常に地味で、時間がかかるものです。でも安心してください🥰。また、練習による見直し後の変化も実感しやすく、復習や見直しの成果を非常に実感しやすいです。
ではその練習法をご紹介しましょう。まずは概要をお見せします。
STEP1:音源を聞きながら英語を確認🔊 STEP2:オーバーラッピング STEP3:語句チェック STEP4:シャドーイング STEP5:コンプリヘンシブシャドーイング
では各STEPを細かく見ていきましょう👌
STEP1:音源を聞きながら英語を確認
間違えた問題、もしくは正解していたけど全然内容がわからなかった問題を選びましょう。まずはスクリプト(実際に話されている英語の文章)を見ながらCDを聞いてみましょう。音が変化していたり、英語の単語通りに聞こえない箇所はないですか? 気になる箇所には線を引いてみましょう。また、聞こえにくい箇所は、以下のルールのせいで聞こえにくくなっているかもしれません。下記のルールにあてはまるようならどんな変化が起きているかも確認しておきましょう。音読練習する前にここで「正しい読み方」を確認しておく非常に重要なステップになります。
【音の変化】
英語には、「文字道理には聞こえない」原因となるルールがあります。このルールをマスターすると、「ネイティブの英語も聞き取れる量が増える」「ネイティブのような発音で話せる」といった効果が期待できます。今回は3種類紹介しますね。
①リンキング(連結)
“get up” という英語を見てみましょう。別々に発音すると“ゲット アップ”となりますが、ネイティブはこのように決して発音しません。“ゲッタップ”と、1つの単語を読んでいるかのように発音するのです。ルールは簡単です。単語の最後が子音、次の単語の最初が母音で始まる場合の起こります。ここでは“get”の“t(子音)”と“up”の“u(母音)”がくっついて“tu”「タ(ラ・ダの場合もある)」という音を作り出すのです。1単語ずつ意識するのではなく、まとまりごとに前後の単語を意識しながら読む練習をしましょう。
②リダクション(脱落)
文字道理、「文字としてはあるアルファベットが発音の際に脱落している=発音しない」というルールです。“want to” という英語を見てみましょう。別々に発音すると“ウォント トゥー”となりますが、“ト”が2つ連続していますね。この場合はどちらかを読まず。“ウォントゥー”と読むようになります。ほかにも“t/d/g/b/p/k”が単語の最後に来る場合はこれらの音ははっきりと発音されません。
③アシミレーション(同化)
皆さんは“Thank you.”をどのように発音しますか?恐らくほとんどの方が「センキュー」といった感じに読むかと思います。ですがよく見てください。よ~く単語を見てください。“サンク ユー”ですよね?実は皆さんの知らないうちにこの(同化)というルールを使って発音しているのです。なぜこうなるかはとても簡単です。この2つの単語を感覚を開けず並べてみましょう。“Thankyou” “k”と“y”が並んでいますね。つまり、ローマ字の“kya(キャ)/kyu(キュ)/kyo(キョ)”の読み方が現れるのです。
STEP:2オーバーラッピング
先ほどの作業で、話されていた英語の音を確認し、ある程度音の取り方を確認したら音源をかけ、音源と一緒に自分も英語のスクリプトを読んでいきます。ここでお経のような抑揚のない読み方にならないように注意しましょう。外国の方が「ワタ⤴シハ、マンガガ、ス⤵キデス」のように片言の日本語を話しているのを想像してみてください。皆さんもあのイントネーションで英語を話すのです。強く読んだり弱く読んだりする箇所が間違っていてもOK.大げさでもいいですから「強い・弱い」を意識しながら読んでみましょう。
STEP3:語句チェック
ここで初めて文章の意味を確認します。分からない単語や、訳せない文章があれば必ず調べましょう。「なんで初めからわからない意味を確認しないんだ」と思われるかもしれませんが、はじめは「聞こえてくる音」にしっかりと注意していただきたいのです。音も意味も気にしながら話していると気を付けることが多いのでここでは意味の確認を後にしています。
STEP4:シャドーイング
オーバーラッピングでは文字を見ながら読むことができましたが、ここでは文字を見ず、音源だけを頼りにCDと一緒に読んでいきます。音源の影を追うように読んでいくのです。「先に音源の音を少し聞いて、ワンテンポ遅れて話す」といった感じです。シャドーイング耳からの情報しかありませんから、ここで追いかけながら話せることは、「英語がきちんと聞けている」証拠です。ここまでのステップを経て「聞けなかった英語が聞こえるようになる」のです。
STEP5:コンプリヘンシブシャドーイング
コンプリヘンシブは“総合的な”という意味です。ですからここまで練習してきたことすべてを意識しながらシャドーイングを行います。会話の内容を頭に思い浮かべながらシャドーイングしていきましょう。ここまでできれば完璧です。英語会話上級者になってくると、「文字」でというより「映像」を浮かべながら話すようになっていきます。誰かが“I went to a Japanese restaurant.”と言うと「日本食レストランに行った」と文字にするのではなく、その相手が「日本食レストランでご飯を食べている様子が映像🎦のようになる」といった感じです。皆さんも見聞きした英語を映像処理することができるようになれば英会話上級者への道に差しかかっているのかもしれませんよ。
いかがでしたでしょうか?すべての試験に当てはまりますが、何万題の問題を解こうが、「正しい見直しや復習」を行っていなければ、すぐには上達はしないでしょう。見直しや復習は正直面倒くさいです。特にリスニングの見直しは時間がかかる+やることが多く、初心者の方にとってはめちゃくちゃ気が遠くなるような練習方法でしょう。しかしながら、慣れるまでは「やるしかない」のです。「楽な方法なんてない」と割り切って、騙されたと思いこの方法に忠実に行ってみてください。必ず「だんだん聞こえるようになってきた!」と英語がもっと楽しくなること間違いなしです。
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