こまめな「報告」で未来のクレームを防御
この業界で切っても切り離せないのが「保護者対応」になります。聞いただけで「嫌~🥶」と思われる方が多いのではないでしょうか?特に子供会話では英語力の低さゆえの苦労よりも、こちらがストレスになることが多いといえます。大人英会話でも高校生や大学生だと必ず生徒の裏には保護者がいます。
特に子供たちの中で「自分から英会話学校に入学希望している🤗」生徒はほとんどおらず、大半が保護者が「習わせたい」と思って入学させるのが一般的だと思います。それゆえ、「とりあえず通えば何か成果があるだろう👩🦰」と思っている保護者と、「無理やり通わされてるが故、やる気がない」生徒に当たった場合、そこに保護者が期待する成果と、教師が生徒にもたらすことのできる「学習成果」にギャップが生じます。そこからクレームが生まれたり、我々教師のプレッシャーにつながります。
保護者の多くは「英語教育素人」です。ですが、英検や受験などで子供たちに現状のレベルでクリアできる目標よりも高い目標を期待する人も少なくありません。講師が「この子に~はできるわけがない」と思っていても、保護者がそうは思ってないこともよくあります。
そこで必要になってくるのが適切な保護者対応のための「報連相📞」になってきます。「クレームになる前に手を打っておく」ことを心がけましょう。
良いことも悪いことも報告しよう
🤗良いことを報告すると同時に子供たちの学習成果やできることを保護者が把握することができます。「アルファベット🆎がわかるようになってきた」「きれいな文字で書けた」「大きな声で発表できた」など小さなことから大きなことまで何でも構いません。保護者にとって個別に自分の子供が褒められることは特別なこと💌に感じてもらえます。
良くないことも必ず報告しましょう。よくある例が「宿題をしてこない」ことです。保護者の中には子供に宿題は任せきる方も多くいます。宿題をしているかしていないかの状況も把握できていないので、「実際に子供は宿題をしてきていないのにその保護者は学習成果を期待している場合」も少なくありません。そういったギャップから生じるだろう未来のクレームを防ぐために、宿題をしてきていない事実をはっきりと伝えましょう。また、クラス内で起こったトラブル💥も同様です。特にけがをしたり、泣いて😫しまった場合は間ならずクラスで起こったことを報告しましょう。子供が目を真っ赤にして帰ってきたのに、教師から何も連絡がないのは保護者も不安になるはずです。
では実際にどのように私が対応してきたか、よくある事例を紹介します。保護者のタイプも明記し、その解決法をご紹介します。
「英検、受験しまーす」
保護者:子供に宿題などは任せきり。子供の英語力もあまり把握できていない。が、英検などの資格試験の時期が近付くと申し込みをされる。
子供:宿題や自主学習は全くしない。保護者が何を求めているかも全く分かっていない。
対応法:英検の申し込みが始まる前にあらかじめ模擬試験などを子供に教室で受けさせておき、保護者に英語力の現状を報告。「もし~月に~級を受けるなら」の設定でこれから必要な学習量を提示する。可能なら一定の期間での学習量を明示した学習プラン📑を明示する。ここで「お宅の子様はまだ英検は受験できませんよ~」(こんなことは直接言いませんが(笑))と申し込みが始まる数か月前にアピールしておく。
ポイント:学習プランを出しておけば、もし、受験に失敗したときにプラン通りの学習ができなかったという理由を作ることができます。また、「学習プランを作った」という事実があるので「自分の子のためにそこまでしてくれる」という特別感を出すことができ、プラン表というたった一枚の紙ですが「しっかり学習サポートをしてくれる教師」という印象を強めることができます。
「泣いて帰ってきたんですけど…」
保護者:子供のしつけ等には無頓着。
子供:暴言をよく吐いたり、授業妨害をする。普段小学校でも同じような様子。
対応法:まず保護者に授業態度を報告する前に、講師と子供とでルール🙌を作るなどをし、改善を図る。それでもダメな場合保護者に普段の様子と、講師がそれに対して行った対策を報告し保護者からの協力🤝を求める。まずは「こっちも改善しようと努力している」ことをそれとなく伝えましょう。
ポイント:もしこのような子供と同じ学校に通っている生徒がいれば学校での普段の様子を聞き出してみてください。学校でも同じようなふるまいをしている場合と英会話教室でだけ違うようにふるまって居る場合で異なった対応をしましょう。また、保護者に連絡する場合に「ご家庭でご本人と少しお話を」とお願いすると聞こえがいいように思えます。その際に家庭内で注意してもらうだけではなく、必ず保護者と子供との間で「約束」を作ってもらうと効果的です。注意するだけでは毎回注意されただけで終わってしまい、根本的な解決にはつながりにくいので、約束を作っておけば今後にも生かせます。そして態度が改善された場合は、必ず良くなったことと、保護者が協力してくれたことに対してのお礼もできると完璧です。
毎レッスン1人ずつの報告は業務量的に不可能です。この業務だけでかなりのストレスになってしますので「良いこと」の報告は年に2,3回でよいのではと思います。(回数は受け持つ生徒の人数にもよるかと思います。)ですが、「悪いこと」の報告は必ず行いましょう。「聞いてなかった」と言われると何も言い訳ができなくなってしまいます。面倒ですが「より良いクラスづくり」「保護者との信頼関係の構築」のためです。信頼関係ができれば些細な事ではクレームを言われなくなるので将来対応すべき問題が減ります。最終的にストレスなく運営するためにも「報告」業務を忘れず行ってみてください。
次回は「相談」についてお話させていただきます。「報告」だけだと講師→保護者と一方的になるので講師⇄保護者となるとより良い関係を築くことができます。お楽しみに♪
実際に講師をされている方で保護者対応に困っている方はぜひコメントをお願いいたします。是非アドバイスさせてください。
この記事が少しでも多くの方の役に立てばうれしいです。
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